独学、初受験でGMAT700点以上を取得する方法
こんにちは、つい最近、人生で初めてGMATを受験してきました!
結果は710点 (Q:49, V:38, IR: 7)でした!(Analytical Writingのスコアはまだわからない)
Mathで50点を超えなかったのと、Verbalで40点を超えなかったのが正直とても悔しいので、またいつか受験する予定です。。
今日は、GMATをこれから受験する人や、現在対策中の人向けに記事を書きますが、そもそもGMATって何?って感じの方もいるかもしれないので、GMATが何なのか、簡単にご説明いたします。
1.GMATとは
2.GMAT受験当日の感想
3.私が行ったGMAT対策
4.試験直前・当日の対策
1.GMATとは
GMAT(Graduate Management Admission Test)は、ビジネススクール(社会人向け大学院)でMBA(経営修士号)を取得するために、入学希望者が受験する試験です。英語のネイティブスピーカーも含め、全員が受験します。
試験の内容は、次の通り:
・数学(Quantitative Section)
・英語の言語能力(Verbal Section) ⇒ 英語のネイティブ向けの試験なので日本人が苦労するセクション
・エッセイ(Analytical Writing)
・数学と英語の総合問題(Integrated Reasoning)
最後のTotalスコアは800点満点ですが、QuantとVerbalのスコアだけが反映されます。
GMAT受験者全員の平均点は550点ぐらいですが、アメリカのトップスクールのMBAに入学する人達は平均で720~730点ぐらい。
例えば、ハーバード大のMedianスコアは730点。
ちなみにオックスフォード大のMedianスコアは690点。
なのでMBAを目指す日本人はGMATで最低でも700点は取得したい感じなのだと思います。
しかし、受験前に色々とGMATの情報を集めたのですが、予備校に通って対策、何度も受験、何度も受験したけど700点に届かなかった等、色々なケースがある様子です。
私は予備校に行かず、独学で勉強し、初受験で710点を取得することができました。
正直大変でした。(笑)
2.GMAT受験当日の感想
私は大阪の会場で受験しました。正直、初受験でとても緊張しました。
Math ⇒ Verbal ⇒ Integrated Reasoning ⇒ Analytical Writing の順で受験。
Mathの感想:緊張していたため、ところどころ焦って解いてしまった結果、最後4分ぐらい時間があまりました。本番の試験問題は難しいかな~と思ったのですが、GMAT Prepと同じぐらいの難易度の問題でした。
Verbalの感想:こちらも時間にプレッシャーを感じ、ところどころスキミングで問題を解いてしまいました(特にReading Comprehensionで)。
最後5分ぐらい時間があまりました。
Integrated Reasoningの感想:Total Scoreに影響がでないことから、リラックスして解くことができました。こちらも最後少し時間があまりました。
Analytical Writingの感想: 4つのセクションの中で、一番やりやすいセクションだと思います。(私のスコアはまだわかりませんが。。。)ただ、Analytical Writingに関しては、もう少し時間があれば、もっと内容の深いことが書けるのに~~~と思いながら終了しました。30分では書ける量がかなり限られています。
結果、やはり時間配分の特訓がもっと必要だったな~という感じです。
初受験で緊張していたため、焦って解いてしまいましたが、次回はリラックスして受験できそうです!
3.私が行ったGMAT対策
GMATの対策はざっくり言うと、2018年10月頃から2019年3月末まで行いました。
ちなみに、2019年1月にはGMAT Prepで700点は取得できました。
入社前で、かなり自由な日々を過ごしていましたが、一日のGMATの勉強時間は平均的に2〜5時間ぐらいだったと思います。
では、実際に行った対策を、利用した教材と共にご紹介いたします。
Step 1. とりあえず基礎固め
GMATがどんな問題かさえ知らなかったため、とりあえず下のGMAT Official Guideの本、International Math Academyのマスアカ、あと、単語帳を購入しました。
Official Guideとマスアカは購入するべきだと思います。
Official Guideはとても便利です。新品を購入すれば、本番のようにパソコン上で解くことができます。また、問題のレベルを選択できるのと、1問あたり自分が何分何秒で解いているのかも常に確認できます。
Official GuideのMathの問題は簡単すぎる、とよく聞きますが、難しめの問題も一応は載ってあります。文系出身でMathが苦手な方は、Official GuideのMathの問題も利用した方がいいと思います。私はOfficial GuideのMathは1周だけ行いました。
マスアカに関しては、結構値段が高いので、中古で購入してもいいと思います。
私は、大学院を卒業したばかりで貯金があまりないので2015年版の中古を購入しました。(笑)
2015年度のマスアカでも、とても役に立ちました。マスアカに関しては2~3周勉強しました。
☝わたしが購入した単語帳。Level Bまで勉強すれば、Verbal30後半には十分だと思います。私はLevel Bまでしか勉強しませんでした。あと、専門用語は暗記しませんでした。
Level Bまで暗記すれば、たとえ本番で難易度の高い単語がでたとしても、文脈で意味を推測できるとおもいます。
ちなみに、私は英語で数学の勉強をするのは初めてだったので、最初はinteger(:整数)の意味さえわかりませんでした!笑
Step 2. より多くの問題に挑戦&問題別に対策
≪Verbal編≫
Official Guideだけではすぐに全ての問題を解き終わってしまい、答えも覚えてしまったため、色々と新しい問題集を購入しました。
・Sentence Correction
Sentence Correctionに関しては、GMATで正しいと考えられる文法を勉強する必要があります。高校で習ったはずの文法が、口語だからGMATではNGだったりします。
また、ビジネスパーソンとして、わかりやすく、簡潔に書いてあるSentenceが正しい~というのがGMATなので、まあ、GMATのための文法の勉強を下のManhattanの教材を利用して行いました。
・Critical Reasoning
少なくとも下のどちらか一冊は利用することをお勧めします。
私は2冊とも、1周したのですが、これらの本を読んだ後に、
Critical Reasoningの正答率がぐっと上がりました。
読む前は、Critical Reasoningの解き方を全く理解していませんでした。(笑)
もし忙しいようでしたら、右側のManhattanのCritical Reasoningだけ利用したらいいと思います。薄い本に、非常にわかりやすく重要ポイントがまとめてあります。
ただ、どっちの方がより役に立ったかと聞かれると、左のCritical Reasoning Bibleの方がよかったです。
分厚い本ですが、重要なところだけ読めば2~3日で読み終えられると思います。
・Reading Comprehension
上のOfficial Guideは、Verbal全体の対策に役に立ちました。長めのReading Comprehensionの問題もあり、いい練習になると思います。Mathの問題は利用しませんでした。
☝Reading Comprehensionの解き方はmanhattanで勉強しました。薄い本なのですぐに読み終わると思います。
☝オックスフォード大の友人にKaplanを勧められ、また、色々なサイトで調べた結果、Kaplanが役に立つとわかり、購入しました。
Critical Reasoningの問題は微妙ですが、Reading ComprehensionとSentence Correctionは勉強になると思います。
☝手ごたえのあるReading Comprehensionの問題があります。
普段読み慣れていないScience系のトピックのReading Comprehensionの問題もあり、良い練習になりました。
verbalの対策はManhattanやKaplanで解答のテクニックを学び、
毎日英字新聞を読み、英語でニュースを聞くということを行いました。
≪Math編≫
マスアカだけでは不十分であると思い、また、数学は絶対苦手であると思ったため、基礎固めの本とadvancedの本の両方を購入しました。
Official Guideとマスアカを利用していくうちに、自分の苦手な分野や、忘れている公式等がわかってくると思います。
私は下のTotal Gmat Mathという本で、苦手な分野だけ基礎から学びなおしました。
(※マスアカも、Official Guideも難しいと感じる場合は、日本語の参考書を利用して基礎から勉強し直す必要があると思います。私も忘れている公式がたくさんあったので、高校の時の参考書をたまに読み直したりしました。私のように数学の勉強をあまりしてこなかった方は、日本語の参考書が1冊あると便利だとおもいます!)
マスアカや基礎固めの本はとても便利だったのですが、もっと難しい問題の対策も行うべきだと考えたため、MathもManhattanの教材を利用しました☟
Manhattanのmathの問題はとても質が高いです。この本は2~3周ぐらいしました。
あと、GMAT CLUBの700-800レベルの問題をたくさん解きました。
GMAT CLUBには便利な情報がたくさん載ってあります。
例えば、Official GuideやManhattanの問題の解説がよくわからないという時は、GMAT clubでよりわかりやすい解説が見つかるということもあります。
≪Integrated Reasoning編≫
あまり対策しませんでした。一応、私はManhattanの教材を1周しましたが、Official Guideだけで十分だったと思います。
Integrated Reasoningの対策は全然やる気がでなくて、GMAT Prepでも一切解きませんでした。
Integrated Reasoningは、MathとVerbalを組み合わせて、さらにグラフを追加した感じの試験なので、MathとVerbalの対策をしていれば、自然とIntegrated Reasoningのスコアも伸びるのではないかな~と思います。
≪Analytical Writing編≫
GMAT Clubで見つけたテンプレートを利用しました。
まだ点数が出ていないので、なんとも言えません。
(ちなみに、私のIELTSのWritingのスコアはオックスフォード大に進学する前に7.5でした。 )
以上、色々と紹介しましたが、GMAT Prepは無料のTest 1と2だけを利用しました。
自分の勉強のプログレスを知るためだけに利用したため、やり直しは、試験本番のぎりぎりまで行いませんでした。
初受験で700点以上を取得したいのであれば、GMAT Prepを本番のように受けて、Prepで700点以上を取れたら、本番試験に挑むという形にすればいいかと思います。
4.試験直前・当日の対策
≪試験直前≫
試験の2~3週間前からは、難しめのMathを毎日40~70問ぐらい解きました。
できるだけ早く解き、解き方がわからないときは、きっぱり諦めて次の問題に進むということを行いながら勉強に取り組みました。
毎日40~70問解いていれば、mathの体力がつきました。体力というか、集中力ですね。
あと、試験前にはOfficialも含め、いくつか模擬試験(Prep)を受験しました。
本番試験6日前に受けたGMAT Prepは720点(Q:49, V:38)だったので、Prepのスコアは結構信頼できるとおもいます。
Manhattanの提供しているPrepは、Mathが難しめですが、いい練習になると思います。
KaplanのPrepは、ん~、普通?(笑)やはり本番とは少し問題が違うように思いました。
試験8日前にKaplanのPrepを受験したときは、700点(Q: 47, V:39)でした。
KaplanのPrepは本番試験と違い、最初らへんの問題でいくら正解しても、最後らへんまで700-800レベルの問題がでませんでした。
まあ、受けてみてもいいと思います。
あと、私は試験前日にAnalytical Writingの問題を1つ行いました。
暗記したテンプレートを問題に合わせて使えるように練習したって感じです!
≪当日の対策≫
・すっきり目覚める
当日というか、試験当日の朝にすっきり目覚めるために、試験の1週間前ぐらいからは、夜にできるだけ早く寝るようにしました。(試験当日はアラームが鳴る前に目覚めることができました~)
・コーヒー、花粉症対策、Red Bull
頭をフル回転させるために、朝ごはんをきちんと食べて、コーヒーを飲み、
春だったので、花粉症の薬を飲んで、試験会場まではマスクをして行きました。
試験2時間前にはRed Bullも飲みましたが、おいしくないですね。(笑)
カフェインの取りすぎで、試験にはものすごく集中できましたが、
試験を受けた日の夜は全然寝れませんでした。(笑)
・軽食やスナック、飲み物を持っていく
試験の休憩時間にエネルギーをチャージするために、軽食を持っていきました。
あと、緊張して喉が渇いたりするので、飲み物は必須だと思います。
・ウォームアップ
試験日の朝に、mathは10問ぐらい(苦手な分野と過去に間違えたやつとか)を解いたのと、英字新聞を読んでウォーミングアップしました。
試験日の朝は、あまり勉強しすぎると逆に疲れてしまうと思います。
以上、私の体験談はこんな感じです!
ではまた~